※ご紹介する内容は、一部商品の生産背景になります。ヤマダヤの全ての商品に該当するわけではございません。
編物といっても、セーターとは違います。 コートやジャケットやパンツに使用するような織物(注1)と見分けがつかないような生地です。 しかも、それはセーターのように驚くほど伸縮性があるのです。
企画やバイヤーが生地を「イメージ」するところから、 工場の技師や職人たちが「つくる」様子、 そして今までにない新しい生地が「生まれる」までをご覧ください。
(注1) 織物…たて糸とよこ糸を組み合わせて作った生地。
バイヤーや企画が生地の風合いなどの要望を伝え、テキスタイルプランナーと生地の企画を進めます。また、定番カラーやトレンドカラーなどの色展開も決定します。
柄物の生地を作る場合は、柄のパターンをデジタル化してデザインをします。柄の編物はジャガードと呼ばれます。使用する糸の種類や編みたて方法など目指す品質に向けて、何通りもの試編みを計画します。
まずは数メートルから数十メートルの見本反を編みたてます。見本反を使って製品サンプルを作成し、デザインとマッチした生地になっているか?必要な強度はあるか?色移りしないか?重さやコストなど多くの項目の審査をクリアして工場での本格的な生産が決定します。
ウールの一大産地である尾州に1920年から工場があり、現在では、ものづくりのスペシャリストを志す20代の若者から70代の熟練した職人たちが日々生地づくりに励んでいます。
原料となる糸はアジアのみならず、欧州などの世界各地に探しに行き調達をしています。このこだわりが、オリジナリティのある生地を生み出します。
丸編機という機械で、1日~2週間かけて染色前の生地(生機:きばた)を編立てます。工場には様々なタイプの生地に対応できる丸編み機がありますが、中には日本に2台しかない貴重な機械もあります。
検反機(けんたんき)を使って、1反につき15分程かけて生機にキズが無いか、職人の目で丁寧にチェックします。問題が見つかれば、補修や編み直しの判断をします。
編みあがった生機に染色整理加工や柔らかさ、固さなどの風合いや撥水機能などの後加工を施して、編みたてはじめから1~1.5ヶ月で生地が完成します。
着心地を一番に考えて作っているので、 触った時、着た時に
「すごく柔らかい」「すごく暖かい」 「すごく軽い」「こんな風合いの生地見たことない」
と思っていただくことをイメージして日々生地づくりに取り組んでいます。
店頭で気になる商品がございましたら、是非生地を触っていただき、 お気軽にご試着ください。